「TypeScriptエンジニアへの転職、実際どうなの?」と迷っているあなたへ
「JavaScriptはある程度書けるけど、TypeScriptの実務経験がない」「フロントエンドかバックエンドか、どちらでTypeScriptを伸ばすべきか分からない」「求人は増えていると聞くけど、本当に転職市場で評価されるのか不安」——そんな悩みを抱えていませんか。筆者はバックエンドエンジニア歴5年以上で、Go・Python・TypeScriptと複数言語の現場を渡り歩いてきました。この記事では「TypeScriptエンジニアへの転職」というキーワードで検索する人が本当に知りたいであろう、年収相場・求人動向・エンジニア目線での見極め方を、きれいごと抜きの本音で解説します。
結論:TypeScriptエンジニアへの転職はこんな人に向いている(向いていない)
先に結論から言うと、TypeScript転職が向いているのは「JavaScriptの基礎文法を一通り書ける」「React・Vue・Next.jsなどのモダンフロントエンド、もしくはNode.js/NestJSでのサーバーサイド開発に興味がある」「1つの言語でフロントからバックエンドまで守備範囲を広げたい」というタイプのエンジニアです。逆に「型に縛られるのが苦痛」「動的型付けの手軽さを重視したい」という人には、学習コストの割に苦痛が大きく向いていません。また未経験からいきなりTypeScriptエンジニアを名乗るのは求人上かなり厳しく、最低でもJavaScriptでの実務経験かポートフォリオが必要になります。
TypeScriptエンジニアの市場価値をエンジニア目線で正直に評価
調査データでは、TypeScript案件の平均年収は950万円前後、フリーランス案件の職種内訳はフロントエンドが最多で全体の2割強、次いでバックエンド、インフラの順という結果が出ています。React・Next.jsがTypeScriptを標準採用していることに加え、NestJSやAWS CDKなどサーバーサイド・インフラ領域への浸透も進んでおり、「フロントもバックエンドもTypeScriptで完結させたい」という企業側のニーズが年々強まっている印象です。
良い点:フロント・バックエンドどちらの求人にも刺さる汎用性
筆者の肌感覚でも、TypeScriptは他言語と比べて「同じ言語で書けるエンジニアを増やしたい」という企業側の思惑と噛み合いやすく、フルスタック志向の中途採用市場で強いカードになります。実際、JavaScriptのみのエンジニアと比べて年収が50〜80万円ほど高い傾向があるというデータもあり、型による保守性の高さが評価されているのが実情です。副業・フリーランス案件の単価も高水準で、正社員として実務を積んでから業務委託に展開しやすいのも強みです。
正直微妙な点:「TypeScriptが書ける」だけでは選考を通過できない
他サイトはメリットばかり書きがちですが、正直に言うと「TypeScript経験あり」だけを武器にした転職はかなり厳しいのが現実です。求人票を見ても、実際はReact/Next.jsやNestJS、あるいはAWS・Docker・CI/CDといった周辺技術とセットで評価されるケースがほとんどで、言語単体のスキルシートは差別化になりません。また型定義の設計思想やtsconfigの厳格さは現場によって差が大きく、「型を適当にanyで逃げている現場」に入ってしまうとせっかくのTypeScriptの強みを活かせないまま消耗することもあります。面接では「なぜJavaScriptではなくTypeScriptを選ぶのか」「strictモードでの開発経験はあるか」を必ず聞かれるので、ここを言語化できないと表面的な理解だと見抜かれます。
シナリオ:JavaScript止まりだったエンジニアがTypeScript転職に成功した流れ
経験3年、JavaScriptでの実務経験はあるがTypeScriptは独学のみというバックエンドエンジニアのケースです。まず業務時間外にNestJSで簡単なAPIを1つ作り、tsconfigをstrictにしてGitHubに公開。転職エージェントとの面談では「型安全性をどう設計に落とし込んだか」を中心に話し、面接でも同じ切り口で深掘りされることを想定して回答を準備しました。結果、年収600万円のJavaScript案件中心のSES企業から、TypeScript・NestJSを採用する自社開発企業へ転職し、年収780万円まで引き上げに成功しています。ポイントは「TypeScriptを使える」ではなく「型安全性という観点で何を意識してきたか」を語れたことでした。
転職エージェント・サイトを比較してどうか
TypeScript求人はエンジニア特化型のエージェントほど質の高い案件を持っている傾向があります。以下に代表的なサービスの特徴をまとめました。
| サービス | 強み | こんな人向け |
|---|---|---|
| レバテックダイレクト | スカウト型で市場価値を可視化しやすい。技術スタックで検索・絞り込みができる | 自分の市場価値を確認しながら転職活動したい人 |
| Geekly | SaaS・Web系求人の幅とスピードに強い | 選択肢を広く見てスピーディーに決めたい人 |
| Green | ITベンチャーへの転職に強い、求人が集まりやすい | 自社開発のベンチャーでTypeScriptを使いたい人 |
| TechClipsエージェント | エンジニア出身のコンサルタントが技術的な話も理解 | 技術の深い話を汲み取ってほしい人 |
登録前に知っておくべきこと・使い方のコツ
エージェント面談では「フロントエンド寄りかバックエンド寄りか」を明確に伝えるのが重要です。TypeScriptは守備範囲が広いぶん、伝え方が曖昧だとミスマッチな求人を紹介されがちです。「React/Next.jsでの型設計経験を伸ばしたい」「NestJSでバックエンドAPIを極めたい」など、具体的な軸を最初に共有しましょう。また「コードレビューで型定義のレベルまで指摘し合っているか」「tsconfigのstrict設定を運用しているか」をカジュアル面談で質問すると、その企業の技術力や開発文化の本気度がかなり見えてきます。逆に、こうした質問に曖昧な回答しか返ってこないエージェントや企業は、TypeScriptを「流行っているから」導入しているだけの可能性があるので注意が必要です。
まとめ
TypeScriptエンジニアへの転職は、フロントエンドとバックエンドの両方に道が開ける汎用性の高い選択肢であり、年収面でも他言語より優位に立ちやすい市場です。ただし「TypeScriptが書ける」という表面的なアピールだけでは選考を突破できず、型安全性への理解や周辺技術とのセットでの実務経験が問われます。まずは自分の得意領域(フロント/バックエンド)を明確にした上で、専門性の高いエージェントに相談し、市場価値を客観的に確認するところから始めてみてください。


コメント